DJ-中国株は続落、自動車関連株が安い

　10日の中国株式相場は続落。前日発表された米新規失業保険申請件数を投資家が消化する動きとなった。同指標は歴史的にみれば引き続き低水準にあり、米連邦準備制度理事会（FRB）が政策金利を従来の予想以上に引き上げる可能性を示唆した。

　上海総合指数は前日比1.4％安の3230.08で引けた。週間では3％下落。深セン総合指数は1.2％安、深センの新興企業向け市場「創業板（チャイネクスト）」指数は0.1％安で終了した。

　自動車関連株が下げを主導した。電気自動車（EV）大手の比亜迪（BYD）が9日に一部のモデルを値下げすると発表したことで、業界の競争激化が嫌気された。BYDは5.05％安。長城汽車（グレートウォール）は1日の値幅制限の上限である10％下落した。

　不動産開発会社も軟調。香港上場の佳兆業集団（カイサ・グループ）が昨年4月以来となる取引再開の初日に急落したことが嫌気された。同社は長らく遅延していた決算発表を行い、大幅な赤字を発表した。新城控股集団（シーゼン・ホールディングス）は2.7％安で引けた。