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DJ-米EV販売急増 テスラにフォードや現代自が迫る

Dow Jones · 01/06/2023 16:56

 2022年に米自動車市場は縮小したが、電気自動車(EV)販売は7割近く急増した。新たなプラグインモデルを打ち出した従来型自動車メーカーがEVの巨人テスラのリードを詰めた。

 調査会社モーター・インテリジェンスが今週発表した年末のデータによれば、昨年は完全に電気だけで動く純EVの販売台数が80万7180台と、米新車販売全体の5.8%を占めた。この割合は21年の3.2%から拡大した。一方、22年の米新車販売は前年比8%減少した。

 モーター・インテリジェンスの推計によると、テスラは昨年のEV販売全体の約65%を占め、依然として米EV市場で圧倒的優勢に立った。ただ従来型メーカーがさらに多くのモデルを展開する中、テスラのシェアは21年の72%から縮小した。

 モーター・インテリジェンスによると、米国の純EV市場のシェア2位はフォード・モーターの7.6%。僅差の3位は韓国の現代自動車と同社傘下の起亜自動車で、合計7.1%だった。

 ゼネラル・モーターズ(GM)は、バッテリーの欠陥から売れ筋の「シボレー・ボルトEV」の販売を一時的に見合わせたため、シェアが若干縮小した。モーター・インテリジェンスのデータでは、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)と日産自動車のシェアも後退した。

 EVは、自動車市場全体に占めるパイこそ小さいものの、大きな成長機会が見込まれることから業界幹部の目標になっている。魅力的なEVを大量に販売できるメーカーには、先んじてEVに乗りたい層を呼び込む機会があると、業界幹部やアナリストはみている。

 フォードのジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)は昨年のインタビューで、5月に発売した電動ピックアップトラック「F150ライトニング」を、いち早く電動トラックを採用する人々の間で明確なブランドとして定着させるチャンスがあると語っていた。

 電動ピックアップの大量販売でフォードと競っているのは新興メーカーのリビアン・オートモーティブだけだ。リビアンは昨年、ピックアップ「R1T」とスポーツタイプ多目的車(SUV)「R1S」、商用バンを合わせて2万0332台出荷し、米EV販売の2.6%を獲得した。

 EV販売は好調に伸びているものの、リチウムなどバッテリー材料の高騰で各社が車両の値上げを余儀なくされており、需要減退につながりかねないなど課題もある。調査会社JDパワーによれば、全米のEV平均価格は昨夏に6万6000ドル(約890万円)に達したが、その1年前は約5万1000ドルだった。

 新たなクリーンエネルギー規制もEV市場の勢力図に影響を及ぼし得ると、アナリストは指摘する。この規制は昨年設けられ、段階的に実施されている。

 例えば、今週公表された連邦のガイドライン(指針)は北米域外で組み立てられたリース車両であっても7500ドルの商用車向け税額控除が適用されるため、現代自の追い風になりそうだ。韓国から米国に輸入された現代自の車両をリースする消費者が税額控除を利用できるためだ。

 提案されているガイドラインの一部はフォードとテスラの痛手になり得る。政府が提案しているルールはフォードの「マスタング・マッハE」やテスラの「モデルY」の一部バージョンをSUVでなく乗用車に分類するため、5万5000ドル以上のモデルは補助制度の対象にならない。SUVでは、この基準は8万ドルだ。