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DJ-【焦点】米下院議長選の難航、トランプ流めぐる対立を反映(2)

Dow Jones · 01/05/2023 23:03

 「有権者が(共和党の)候補者を拒否したのは、彼らがあまりにも過激だと思われているからだ。それが選挙結果に表れている」。元RNCコミュニケーションズ・ディレクターで幹部議員の側近を務めたダグ・ハイエ氏はそう話す。「われわれは今、下院議長を選出するのに苦労している。これは共和党が統治する能力を持たず、強硬派によって支配されている可能性があるとの見方を一層強めることになる」

 選挙での敗北後に政党が今後の最善策を議論することはよくある。共和党にはトランプ氏以外にも、新たな方針に基づいて党の回復や再結束を実現できる可能性のある有力なリーダー候補がそろっている。その中には、州知事を務めるフロリダ州のロン・デサンティス氏、ジョージア州のブライアン・ケンプ氏、テキサス州のグレッグ・アボット氏などが含まれる。任期期間に保守的な方針を強く打ち出していたこれらの州知事は、昨年の選挙で他の候補に大差をつけて再選を果たしている。

 共和党員の中には、デサンティス氏が将来に向けてトランプ氏のような強い主張に基づく社会的および経済的政策を掲げるものと期待している人もいる。デサンティス氏は今週、2期目の任期期間に減税とともに教育や警察活動で保守的な政策を目指すと約束した。

 

 共和党は昨年、ミシガン州での選挙で、州知事や州政府の主要ポストを失っただけではなく、州議会の上院、下院での多数派の地位も失った。共和党のストラテジストで、ミシガン州共和党の元エグゼクティブ・ディレクター、ジェイソン・キャベル・ロー氏は、同党の候補者たちが党への献金者層を遠ざけた結果、同州の共和党は「壊滅状態」だったと語った。

 同氏は、共和党の多くの指導者や活動家の間で、「敗北の理由は資質が劣る候補者を選んだことや党内の亀裂ではなく、エスタブリッシュメント層がトランプ氏と草の根の支持者による権力掌握を阻止したことだと信じられている」と述べている。同氏によれば、こうした活動家が党内政治に及ぼす影響力は、2020年時点をも上回っているという。その背景には、トランプ氏の支持者らが州の党大会代表の獲得に、党内エスタブリッシュメント層以上の力を注いだことがある。

 ミシガン州の党委員長の候補者には、昨年の州司法長官選挙で8ポイント差で敗退したマシュー・デペルノ氏や、州務長官選挙で14ポイント差で敗退したクリスティナ・カラモ氏が含まれている。両氏ともトランプ氏の支持を得ており、2020年の同州での選挙結果に異議を唱える一派の中心人物だ。両氏はまた、州の党委員長を目指すキャンペーンの中で、選挙の公正さの確保を主要政策に掲げている。

 デペルノ氏は、選挙の際の治安維持が自身にとって依然重要な問題だとしながらも、トランプ氏によって初めて共和党に引き寄せられた人を多く含む草の根の党員と、エスタブリッシュメント層を結束させることにより多くの力を注いでいると述べている。

 同氏は、ミシガン州と米下院で起きている党内対立には、似通った点があると指摘。「自分たちは民主党を打ち負かすことに集中していない。党内の内戦により大きな力を割いており、それは選挙で不利に働く」と語った。

 一部の州の共和党幹部らは、もっと対立色を抑えた政治スタイルを求めている。その一例がアリゾナ州だ。不動産開発事業を手掛け、2022年の同州知事選挙の予備選に出馬したカリン・テーラー・ロブソン氏は、最近のトランプ支持とは別の方向を目指す党指導者が名乗りを上げるべきだと呼び掛けている。