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DJ-景気後退なきインフレ抑制は困難=米連銀総裁

Dow Jones · 11/16/2022 07:11

 【カンザスシティー(米ミズーリ州)】カンザスシティー地区連銀のエスター・ジョージ総裁は15日、インタビューに応じ、雇用市場の過熱によってインフレが経済に定着する危険性があり、米連邦準備制度理事会(FRB)がリセッション(景気後退)を避けつつ物価を引き下げることはますます困難になるとの見方を示した。

 同氏は「労働市場は極めて逼迫(ひっぱく)しており、どうすれば経済の相当な減速を避けつつインフレを引き下げられるのか分からない。そこに至るには経済の縮小すらも必要かもしれない」と述べた。

 また、景気減速を回避してインフレを引き下げる方法があれば望ましいが「40年に及ぶFRBでの在職期間において、このような引き締めによって痛みを伴わない結果になったことはない」と語った。ジョージ氏は来年1月で退任する。

 昨年の物価上昇については、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)とサプライチェーン(供給網)の混乱に端を発したと説明。ただ、労働者の供給などいわゆる経済の供給サイドの回復が遅れているため、多くの当局者が予想していたよりもインフレは長期にわたり高止まりしていると指摘した。

 その上で「供給サイドからの後押しが得られない以上、やるべきことが山積している」と述べた。

 このところのインフレ統計は、金利動向に敏感な住宅などの部門で価格が下落していることを示しており、明るい材料だとの認識も示した。ただ、労働集約的なサービス業では物価上昇圧力が引き続き強いため、FRBの利上げ終了時期を見据えるのは時期尚早だとした。

 ジョージ氏は、FRBが来年の利上げペースを25ベーシスポイント(bp)に鈍化させることは理にかなっているとしつつ、利上げを早期に終了することの危険性が、当局者にとっては「真の問題」だと語った。